デザイン産業セミナー in 札幌

〜日本のデザイン産業を香港・中国ビジネスへ〜  

「クール・ジャパン(Cool Japan)」という言葉に代表されるように、日本のデザインが世界の注目を集めています。香港はデザイン産業の一大集積地であり、日本企業にとってのビジネスチャンスが広がっていることを受け、香港でのデザイン関連ビジネスに関心のある企業の皆様にご参加頂き、6月9日(水)北海道立道民活動センターかでる2・7で、香港貿易発展局主催、財団法人日本産業デザイン振興会共催、経済産業省北海道経済産業局、北海道、札幌市、札幌商工会議所、JETRO、北海道日本香港協会、北洋銀行後援による「デザイン産業セミナーin札幌」を開催いたしました。

講演1 「香港・珠江デルタ地区の経済発展と日本企業のビジネスチャンス」
最初に、香港貿易発展局伊東マーケティング・マネージャーより、「香港は先進国水準の商習慣・生活レベルと知財保護を持っており、日本企業にとってのビジネスチャンスは大きい。加えて、2009年1月に中国国務院の国家発展・改革委員会による「珠江デルタ改革発展計画要綱」が策定されたことから、中国大陸やアジアへのゲートウェーとしての機能が今後ますます重要となってくる。」と、香港経済の現状を詳細にご説明いただきました。

講演2「中国のおしゃべり図像-温故知新のデザイン戦略」
続いて、北海道大学文化研究科中国文学講座教授 武田雅哉氏より、「めでたい図像は何故めでたいのか」をテーマにご講義いただきました。中国の伝統的吉祥図案を例に、西洋では不吉とされる蝙蝠(こうもり)が中国では代表的な吉祥文様であること、日本ではおめでたいイメージの強い「亀」はマイナスイメージが強いことなどの説明に、参加者は興味深く聞き入っていました。

講演3「デザインビジネス成功に結びつける進出支援プロ
グラム紹介 香港貿易発展局“IDTエキスポ”展示会のメリットと活用できるサービス
講演の締めくくりに、(財)日本デザイン振興会川口事業部主任、香港貿易発展局吉村アシスタント・マーケティング・マネージャーより、本年12月に香港で行われる「Info Design Techエキスポ」(IDTエキスポ)の概要ならびに出展を希望するデザイナーおよびデザイン事業者に対し、半年間に渡り1to1でのコンサルティング、香港・中国の優良企業とのビジネスマッチング、商談設定などを支援する「特別支援サービス」を提供するプログラムについて説明を行いました。
セミナー終了後には早速、参加希望企業からの個別相談申し込みがあるなど、多くの北海道企業が香港への興味関心、進出を検討していることが強く感じられました。
北海道日本香港協会では、今後も香港関連の情報提供、ビジネスサポートを関係機関と連携しながら行っていく予定です。







講演を行う香港貿易発展局 伊東マーケティング・マネージャー

「しあわせ変換!」でこの図柄が何故めでたいのかを解説

熱心に聴き入る参加企業のみなさま

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