第9回 香港ビジネス懇話会

 『サブプライム問題とは何か』

開催日:2008年4月3日(木曜日)
所属名:国際協力委員会
場所:HSBC

日本香港協会東京本部では、4月3日HSBCビル大会議室において、香港ビジネス懇話会を開催しました。今回は、講師に三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社調査部長の五十嵐敬喜氏を迎え、「サブプライム問題とは何か〜その発生の原因と影響を考える〜」と題し、現在世界の金融界を揺るがす問題として認識されている「サブプライム問題」を各種統計データに基づき、わかり易くご説明頂きました。講演では、(1)米国の住宅ローンの状況(2)サブプライムローンの証券化とは(3)金融機関が抱える不良在庫とは(4)市場に広がる疑心暗鬼(5)米国では住宅は平均9年で買い換える
(6)米国の住宅価格の累積上昇率:9年前との比較数値に着目  (7)日米の住宅ローン借り入れ審査の違い(8)米国ウォールストリートのボーナス支給方法(9)米国では住宅バブルが崩壊し、住宅価格が暴落することはない、など五十嵐敬喜氏ならではの独自の観点から分析された結果をご披露頂きました。そして現在、金融機関は、市場のセンチメントに影響され債務担保証券の評価損を計上しているが、その困難に耐えれば今年後半には「V字型回復」もあり得るので、そうなれば、引当金が利益として戻ってくる。今の金融問題は世界経済として充分吸収出来ると述べられました。当日はテレビ、ラジオ、新聞、経済雑誌への出演、寄稿で著名なエコノミストである五十嵐敬喜氏が世間を騒がせているサブプライム問題について講演される!ということで会場が満席になる盛況でした。


 

  

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